157 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 01:33:22.07 ID:9InD9bhK0
158 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 01:33:36.22 ID:PDF8Y8SVO
古泉(ですが、何故こんな事を?)
長門(こうした方が好都合。それに)
長門(面白そうだから)
キョン「!!」
古泉「!!」
みくる「!!」
ハルヒ「……」
キョン(な、なんか長門が楽しんでる…!)
古泉(なんと恐ろしい)
みくる(ふぇ…)
ハルヒ「ねえみんな」
キョン「どぅわっ!な、何だハルヒ」
古泉「ど、どうされました?」
ハルヒ「その、あ…あたしって、ツンデレなのかな…」
キョン「…は?」 166 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 01:38:51.86 ID:PDF8Y8SVO
ハルヒ「ぃ、いや!何でもないわ!はは、変よねやっぱり…」
キョン「変…ではないと思うが…」
古泉「ま、まあ性格の話ですから、人それぞれだと思いますが」
みくる(涼宮さん……残念ながらあなたはツンデレなんですよ!)
キョン(あ、朝比奈さん!)
古泉(心の中の声なので大丈夫ですよ。何を言っても構いません)
ハルヒ(キョン、怒ってるのかな…。あれから、一回も話しかけてくれなかったからなぁ…)
キョン「んなこたねぇよ!」
古泉(だめだこいつ)
ハルヒ「へっ?」ビク
キョン「いや、あー、何でもないぞ」
キョン(しまった…)
みくる(心の中ではデレデレなんですね)
古泉(そのようです。不機嫌な顔しながら、そんな事を考えてると思うと……)
キョン(…いいな、ツンデレって)
175 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 01:45:51.83 ID:PDF8Y8SVO
長門(うちゅうじんがしんりゃくしてきたぞ)
キョン(な、長門?)
長門(本を読んでるだけ)
キョン(あ、そうか…)
ハルヒ(何て話しかけようかしら…。もう相手にしてくれないのかな…)
キョン「ハルヒ。今日はいい天気だな」キラ
ハルヒ「ぇっ?そ、そうかしら?」
長門「くもりのち雨」
キョン「……」
古泉(揺さぶられすぎですよ…)
キョン(仕方ないだろ……かわいいんだから…)
キョン「…あっ」
古泉「……」ニヤ
長門(仕方ない。うちゅうじんとのぜんめんせんそうだ)ペラ 178 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 01:54:04.23 ID:PDF8Y8SVO
ハルヒ(もっと気の利いた事、なんで言ってあげられないんだろ…。あたし、最悪ね…)
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「…え?」
キョン「いや、えーと、最近、なんか肩が凝ってな。揉んでくれないか?」
古泉(なんですかそれ)
キョン(いや、これぐらいしか思いつかなかったんだよ…)
ハルヒ「な、何であたしがあんたの肩なんか揉んでやんないといけないのよ!普通逆でしょ?あんたがあたしの肩を揉むならまだ分かるわ!」
ハルヒ(……また、やっちゃった…)
キョン「…!」
古泉(これはこれは)
キョン「分かった。揉んでやる」キラ
ハルヒ「…へっ?」
みくる(長門さん?)
長門(さ、さまーそるとびーむだと…)
187 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 02:00:06.80 ID:PDF8Y8SVO
キョン「ど、どこら辺だ?」
ハルヒ「……首?」
キョン「よし…」スッ
ピト
ハルヒ「ひゃう!」ピク
キョン「わ、すまん!大丈夫か!?」
古泉(涼宮さんの弱点は首……首……)ジロー
ハルヒ「ぃ、いやなんでもないの、続けていいわよ」
ハルヒ(あんまり首とか触られた事無いから、びっくりしちゃった…)
キョン「今度こそ…」スッ
モミモミ
ハルヒ「ぅ…ぁぅ……」
キョン(へ、変な声出すなハルヒ!)
グッグッ
キョン「……別に、そんなに凝ってはないな」
ハルヒ「そ、そぅ?」 188 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 02:07:43.66 ID:PDF8Y8SVO
長門(せぷてんばーみっしんぐ)
みくる(何の本読んでるんだろ…)
キョン(ポニーテール時は、この白い首があらわになるのか…)
キョン(うなじといい……たまらんな…!)
古泉(いつまで肩揉みしてるつもりなんでしょうか)
ハルヒ「きょ…キョン?そろそろ…」
キョン「あ、ああ、すまん」スッ
ハルヒ「んー…」
ハルヒ「…まあ楽になったわね」
キョン「良かったな」
ハルヒ「まあね」
キョン「……」
ハルヒ(……なんで『ありがとう』の五文字が言えないのよあたしは…)
キョン(…ハルヒ!伝わってるぞ!十分伝わってるから自分を責めないでくれ!)
古泉(あなたたちは何故いかなる状況でもいちゃつけるのか。これを題材に論文が書けそうですよ)
192 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 02:13:46.14 ID:PDF8Y8SVO
みくる(あたまにリボンなんか付けてる時点で、あなたも萌えキャラなんですよ!)
キョン(やばい朝比奈さんが思いたい放題だ)
古泉(そろそろ解除すべきですね。…長門さん)
長門(了解した)
みくる(せいぜい、全国のキモヲタ共から気持ち悪い目で見られればいいんです!)
キョン(よし、朝比奈さんが考えてる事が分からないぞ)
古泉(今何やら禁則事項な事を考えてたような気がしますが)
長門(えたーなるふぉーすぶりざーど)
ハルヒ「今日は何しようかしらね」
キョン「今日は…って、いつもぐーたらしてるだけだろ」
ハルヒ「ぐーたらはしてないわよ。やる事が無いだけ」
キョン「それで?結局、今日もいつも通りなのか?」
ハルヒ「うーん、やっぱりなんかつまんないわね…」
264 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 10:24:01.57 ID:PDF8Y8SVO
古泉「こういうのはいかがでしょう」
ハルヒ「何々?」
古泉「みなさんである勝負をします。その勝負に負けた二人で、校内の不思議を探すべく探索してくるんです」
古泉「どうです?」
キョン(また面倒な事を…!)
ハルヒ「いいわねそれ!さっすが副団長!」
古泉「お誉めにあずかり光栄です」
ハルヒ「で、勝負の内容は何なの?」
古泉「そこは皆さんで考えてもらいたいのです。そっちの方が面白いと思いまして」
キョン「んなもん、じゃんけんとかでいいだろ」
みくる「えっと…あたしは、あっちむいてほいが」
長門「the day of sagittarius」
ハルヒ「じゃあ…間をとって…」
ハルヒ「にらめっこにしましょう!」
キョン「どう間をとったらそうなるんだ」 266 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 10:29:27.28 ID:PDF8Y8SVO
キョン「というかだな、にらめっこでどうやって敗者二人を決めるんだ」
ハルヒ「確かに…」
古泉「総当たり戦でいいんじゃないでしょうか」
ハルヒ「それ採用!」
キョン「総当たりぃ!?」
キョン(高校生にもなってにらめっこかよ…しかも一人四回も…)
ハルヒ「負けた二人は、探索とプラスしてなんか買ってきてもらうから!よろしくね!」
みくる「な、長門さん、にらめっこって確か…」
長門「見つめ合って先に笑った方の負け」
みくる「は、はい…」
みくる(でもなんかそれだと、凄く失礼な遊びな気がします)
ハルヒ「さーて、最初は誰と誰が睨み合うのかしら?」
キョン「睨み合うって何だ」
古泉(僕、変な顔していいんでしょうか…) 269 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 10:38:59.94 ID:PDF8Y8SVO
ハルヒ「にーらめっこしーましょ」
みくる「わーらっちゃだーめよ」
長門「あっぷっ」
ハルヒ「ぷ!」スッ
キョン「……」ジー
古泉「……」ニコニコ
キョン「……」ジー
古泉「……」ニコニコ
キョン(何が悲しくてこいつのニヤケ顔を見てないとならんのだこんちくしょう…)
キョン(ここは…)
キョン「……はは。負けたよ」
古泉「おや?」
ハルヒ「あれ?」
みくる「ふぇ?」
長門「自演」
キョン「いや、参った参った。畜生、笑っちまった」 271 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 10:47:53.04 ID:PDF8Y8SVO
ハルヒ(今古泉君、何か変な顔したかしら…?)
ハルヒ「まあいいわ。古泉君の勝ち!」ピッ
古泉「ありがとうございます」
キョン(やれやれ、こりゃ誰にも勝てそうにないぞ…)
ハルヒ「次は……」
ハルヒ「みくるちゃんとあたしね!」
みくる「が、頑張ります…」
キョン(俺は朝比奈さんのかわいらしい表情を眺めるとするか…)
ハルヒ「キョン、審判お願い」
キョン「はぁ!?」
ハルヒ「いい、ちゃんと見てなさいよ?審判はいつも公平に判断を下すべきなの!」
キョン「分かったよ……ったく」
長門「……」
古泉「……」ニコ
キョン「えー…、よーい、どん」スッ 274 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 11:00:32.97 ID:PDF8Y8SVO
―――
――
―
ハルヒ「あっぷっぷ!」スッ
キョン「……」ジー
長門「……」ジー
キョン「……」ジー
長門「……」ジー
キョン「ぅ…」
長門「……」ジー
キョン「…くぅ……」
長門「……」ジー
キョン「……すまん、降参だ」
ハルヒ「有希の勝ちー!」ピッ
長門「勝ち」
みくる「長門さん強いですね…にらめっこ…」 275 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 11:08:47.71 ID:PDF8Y8SVO
―――
――
―
ハルヒ「あっぷっぷ!」スッ
キョン「……」ジー
みくる「…ひぇ…」
キョン「……」ジー
みくる「うぅ…」
キョン(あー、いい!最高ですよ朝比奈さん!)
みくる「ふぇぇ…」
キョン(朝比奈さん!朝比奈さぁん!)ニヤ-
ハルヒ「はいキョンの負け!」
キョン「えっ?へ、あれ!?」
みくる「あ、ありがとうございます」
ハルヒ「みくるちゃんの勝ち!」ピッ
古泉(笑ったというかニヤつきましたね) 276 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 11:17:32.40 ID:PDF8Y8SVO
―――
――
―
古泉「それでは、始めて下さい」スッ
キョン「……」ジー
ハルヒ「……」ジー
キョン「……」ジー
ハルヒ「……」ジー
キョン「……」ジー
ハルヒ「……ぅ」
キョン「……」ジー
ハルヒ「ゃ、こ、こっち見んなバカ!」
古泉「顔を逸らしたので、涼宮さんの負けですね」ピッ
キョン「…よし」
長門「涼宮ハルヒの心拍数の上昇を確認」 281 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 11:24:13.62 ID:PDF8Y8SVO
―――
――
―
古泉「あなたと涼宮さんは、共に一勝で最下位です。一位は長門さんですね」
キョン「お前とかよ…」
ハルヒ「…悪かったわね」
みくる(これは珍しいですよ…!)
長門「勝ち」
古泉「では、とりあえず行ってきて貰いましょう」
みくる「あたしはケーキがいいです」
長門「おでん」
古泉「僕はカレーパンで」
キョン「おいおい、コンビニまで行くのか!?」
キョン(校内探索じゃなかったのかよ…)
ハルヒ「負けたんだから文句言わないの!ほら、行きましょ!」グイ
キョン「おい、ま、待てって!」 283 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 11:31:04.51 ID:PDF8Y8SVO
キョン「お、おい、あんま引っ張んなって」
ハルヒ「……」ニコニコ
キョン「…!」
キョン「……」
キョン「……」バッ
ハルヒ「……え?」
キョン「引っ張んなって言っただろ?」
ハルヒ「え、キョン…?」
ギュ
ハルヒ「!!」
キョン「俺は、」
キョン「こうして二人で、一緒に行きたいんだよ」
ハルヒ「……ぁ……ぇ…、」
ハルヒ「……うん」
キョン(よっしゃあハルヒがデレた!!) 285 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 11:38:10.34 ID:PDF8Y8SVO
長門「尾行するなら今」
古泉「今回も取り入れてきましたか」
みくる「早く行きましょうよ!」
古泉「おや朝比奈さん、今回は随分と乗り気ですね」
みくる「まあ……たまには…」
長門「しゅっぱつ」
古泉「ええ。しっかり物影に隠れて行きますよ」
みくる(ちゃんとチョコレートケーキ選んでくれるかなぁ…)
長門「……」ピタ
古泉「…どうしました?」
長門「…扉に強力なプロテクトがかけられている」
みくる「!!」
古泉「涼宮さんですか」
長門「そう。誰にも邪魔されたくないと願った結果がこれ」
古泉「邪魔する気は無いんですがね…。困ったものです」 288 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 11:45:25.50 ID:PDF8Y8SVO
キョン「なんだ、お前にしちゃあ素直だな」
ハルヒ「ぅ、うるさい…」
キョン「俺、誰かと手を繋いで歩いたの、これが初めてなんだ」
キョン(閉鎖空間のアレは……無しでいいだろ)
ハルヒ「…!」
キョン「ハルヒは……。あ、そういえば、中学の時お前…」
ハルヒ「ちっ違うわよ!手なんか繋いだ事…」
キョン「ホントか?」
ハルヒ「ほ、ホントよ!」
キョン「嘘だったら嫌だからな」
ハルヒ「…え?」
ハルヒ(それって…どういう…)
キョン「お前は、どうなんだ」
ハルヒ「へっ?」
キョン「俺が手繋いだの初めて、って言った時、ハルヒはどう思ったんだ?」 290 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 11:51:53.10 ID:PDF8Y8SVO
ガチャガチャ
古泉「……駄目ですね。びくともしません」
みくる「と、閉じ込められちゃったんですか?」
長門「大丈夫。あと少し待てば自動的にロックは解除される」
古泉「どうします?涼宮さん達に追い付けないかもしれませんよ?」
長門「……」
みくる「……」
古泉「……」
長門「…あ」
古泉「…?」
みくる「…?」
長門「わたしの力を使えば余裕で追い付ける」
古泉「ああ、そうでしたね」
みくる「もぅ、長門さんったら…」 291 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 12:00:21.25 ID:PDF8Y8SVO
ハルヒ「…!」
キョン(いつものハルヒなら、ここで『あんたの事なんか知らないし、知りたくも無いわよバカ!』とか言う筈だな)
キョン(しかし今のこいつは…)
ハルヒ「……」
ハルヒ「ぁ、あたしも…、う、嬉しかったな」
キョン(ハルヒ…なんてかわいいんだ…!今すぐ抱きしめてやりたいぜ…)
キョン「そうか。同じ事考えてたんだな、俺ら」
ハルヒ「…うん」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「何?」
キョン「…何でもない」
ハルヒ「…言いなさいよ」
キョン「嫌だ」
ハルヒ「ダメ。団長命令よ」
キョン(…よし、ちょっとからかってみるか) 295 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 12:06:43.76 ID:PDF8Y8SVO
古泉「まだですかね…」
ガチャガチャ
長門「まだ」
みくる「……」
ガチャガチャ
古泉「この……まだ開きませんか」
長門「……」
みくる「……」
ガチャガチャ
古泉「ああもう…!」
ガチャガチャ
長門「落ち着いて」
みくる「古泉君…、ドア壊れちゃいますよぉ!」
バキッ
古泉「あ」 299 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 12:15:46.80 ID:PDF8Y8SVO
キョン「団長命令…。それならなおさら聞く気になれんな」
ハルヒ「!!」
ハルヒ「な、何よあんた!いつもは言う事聞いてくれるじゃない!」
キョン「今はそんな気分じゃ無いんだよ。それに、そこまでむきになる程の事か?」
ハルヒ「だって…気になるじゃないの」
キョン「……そうだな」
キョン「団長命令は嫌だが、お前からの頼みなら考えてやってもいいぞ」
ハルヒ「え?」
キョン「『涼宮ハルヒ』からの頼み事なら、聞いてやるって言ったんだ。命令口調じゃなくな」
ハルヒ「あ、あたし…から?」
キョン「そうだ。だから命令はするなよ。あくまで『頼む』んだからな」
ハルヒ「頼むって…」
ハルヒ「……」
キョン(さて……どう来るハルヒよ)
キョン(っていうか、何がそんなに気になるんだか…) 302 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 12:20:44.96 ID:PDF8Y8SVO
ハルヒ「……」
ハルヒ「…ね、キョン」
キョン「何だハルヒ」
ハルヒ「あの、あんたがさっき言いかけた事あるでしょ?」
キョン「ああ」
ハルヒ「あれさ、その…」
キョン「……」
ハルヒ「あ、あたしに、何て言おうとしたのか教えてくれないかな?」
キョン(なんか別人化してるんだが)
ハルヒ「あ、ちが、今の無し!」
キョン「はいよ」
ハルヒ「えっと……。あんたが言いかけた事、あたしに教えて下さい!」
キョン(なんか違う気がするが)
ハルヒ(い、今のでダメなのかな)
キョン「……まあ、そんなに気になるんだったら教えてやってもいいぞ」 336 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 14:55:08.34 ID:PDF8Y8SVO
ガチャ
長門「情報操作は得意」
古泉「ありがとうございます」
みくる「ようやく出れましたね」
古泉「彼らは?」
長門「今はもう学校を出ていちゃついている」
古泉「早く追いかけましょう。突っ込み役が必要でしょう」
みくる「そうですね」
長門「では今から俗に言うワープを行う」
古泉「ワープですか。いいですね」
みくる「ワープ…」
古泉「ワープ…」
長門「ワープ」
みくる「ワープ?」
古泉「……最初から使えよ!」ズサァア 342 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 15:06:42.10 ID:PDF8Y8SVO
ハルヒ「あ、ありがと…」
キョン「で、さっき俺が言おうとした事…だったか?」
ハルヒ「うん」
キョン「……」
キョン(…覚えてねーや)
ハルヒ「……」
キョン「あー…」
ハルヒ「まさか、忘れたとか言わないわよね」
キョン「い!言う訳無いだろ!?」
ハルヒ「……」
キョン「……ほら、あれだ、こうしてお前が隣に居るのに言うのもあれなんだが…」
ハルヒ「何よ」
キョン(畜生、もうどうにでもなれ!)
キョン「……ハルヒって、す、凄くかわいいよなぁ…とか言おうとしたんだよ」
ハルヒ「!!」 345 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 15:15:15.98 ID:PDF8Y8SVO
古泉「照れてんじゃねえよ!!」ビシィ
みくる「間に合いましたね」
長門「30点」
古泉「ふむ、やはりここは」
古泉「顔が赤いんだよ!」ビシィ
古泉「…の方が良かったのかもしれませんね」
長門「40点がいいとこ」
みくる「なんかもう全体的に間違ってる気がします」
古泉「じゃあ長門さんは一体どんなつっこみが相応しいというのですか?」
長門「…例えば」
長門「さりげなく手に汗かいて、うぶな感じかもし出してんのか」ピッ
長門「…とか」
古泉「成る程…つまり疑問系のつっこみですね。確かに、それなら聞く方も考えさせられます」
みくる「この辺の精神病院は…」 351 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 15:34:57.13 ID:PDF8Y8SVO
ハルヒ「え、あ、えと、」
ハルヒ「ば、ばかっ…」
キョン「…顔、赤いぞ」
ハルヒ「…仕方ないでしょ!」
キョン「そういうとこも、かわいいんだよな」
ハルヒ「!!」
キョン「いつものお前からは考えられない、その女の子っぽい仕種がまた…」
ハルヒ「や、やめてよ!別に褒めたって、な、何もでないわよ…」
キョン「褒めてない。本当の事を言ってるだけだからな」
ハルヒ「べ、別に嬉しくないわよ!ばか!」
キョン「誰もお前を喜ばせようと思って言ってる訳じゃねぇよ」
キョン(照れ隠しになってないぞ、ハルヒよ)
ハルヒ「ぅ…、」
キョン「ハルヒ。俺ら手繋いでるんだぞ?今さらそんな事で照れるなって」
ハルヒ「そ…それは、そうだけど…」 353 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 15:39:20.08 ID:PDF8Y8SVO
古泉「そういいながらあなたも照れてるんでしょう?」ビシィ
長門「24点」
古泉「何故です!ちゃんと疑問系に…」
長門「ただ『?』をつければ良いとは言ってない」
古泉「…!」
長門「場合による」
古泉「た、例えば?」
長門「マーブルチョコレートは3個からなん?なあ?」
長門「とか」
長門「U.N.オーエンは彼女なのか?」
長門「とかが該当する」
古泉「では、」
古泉「サラリーマン狩りは無いの?なんなの?」
古泉「とかもですか」
長門「そう」
みくる「わあ、綺麗なお花さんですねー…」 354 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 15:45:34.04 ID:PDF8Y8SVO
キョン「ハルヒ…お前、俺の事好きなのか?」
ハルヒ「!?」ピク
キョン「どうなんだ」
ハルヒ「なっ!あんた何言って!」
キョン「いや、結構前から気になっててな」
ハルヒ「ぅ…それは……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……今まで、あんたが気付かなかったのが不思議でならなかったわ」
キョン「…!」
ハルヒ「……」
キョン「……ちょっと、言ってみてくれないか?」
ハルヒ「な、何を…?」
キョン「俺はハルヒが好きだ。素直にかわいいと思う。それで、お前は?お前はどうなんだ」
ハルヒ「え、え?」 358 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 15:50:59.12 ID:PDF8Y8SVO
ハルヒ「そ、それはもちろん…」
キョン「もちろん?」
ハルヒ「……き」
キョン「よく聞こえんぞ」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……すき」
キョン「…!」
ハルヒ「あたしも、キョンの事が好きよ…?」
キョン(デレデレだなおい!)
ハルヒ「な、なんでかわかんないけど……あんた、古泉君みたいにカッコイイ訳じゃないし、古泉君みたいに性格良く無いけど…」
キョン「性格だけはお前に言われたくない」
ハルヒ「ぁ……」
ハルヒ「…ごめん」
キョン「!!」 362 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 15:58:08.65 ID:PDF8Y8SVO
みくる「わーこっちに綺麗なちょうちょさんが」
長門「それは蛾」
古泉「いつまでもいちゃついてんじゃねぇよ!」ビシィ
長門「まあまあ」
古泉「ありがとうございます」
長門「ただ、もうちょっとキャラを出していった方がいい」
古泉「と、言いますと?」
長門「いつまでもいちゃついて、そんな事してたら先生に言っちゃうよ?」ピッ
長門「とか」
古泉「委員長…だと…」
みくる「あれ、蜂さんじゃないですかぁ。大きいですねー…」
長門「路上での過度ないちゃつきは、有罪か無罪か」ピッ
長門「とか」
古泉「裁判長…なのか…」 366 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 16:13:42.72 ID:PDF8Y8SVO
キョン「…え?」
キョン(お、俺、いつも通りつっこんだだけだよな?)
ハルヒ「…性格悪くてごめんね」
キョン「あ、いや、今のは…」
キョン(何故ハルヒが謝ってる!?こんな状況にしたのは誰だ?俺か?)
ハルヒ「あんたの前だと、何故だか口うるさくなっちゃうのよ…。自分で自分が嫌だったわ」
キョン「そ…そうか」
ハルヒ「で、でも!あんたが直せって言うなら、あたし頑張るから!いつも女の子らしくするし、不思議探しだって…」
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「だ、だから、」
ハルヒ「……嫌いにならないでよ」
ハルヒ「お願い…」ギュ
キョン「ぁ…」
キョン(こんな事言われて、嫌いになれる訳ねぇだろ……ってか、嫌いになんかなって無いぞハルヒ!) 369 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 16:19:51.00 ID:PDF8Y8SVO
キョン「な…何言ってるんだハルヒ!」ガシ
ハルヒ「ひぇ?」
キョン「性格も含めて、お前なんだよ!貴重なツンデ…いや、いつもの刺々しいお前も、俺は好きなんだ!」
ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン?」
キョン「嫌いなんかじゃない。むしろそれがいいんだよ…!」
ハルヒ「……?」
キョン(しまった、つい熱くなった…)
ハルヒ(キョン、なんかさっき迫力あったな…)
キョン「だから、ハルヒはそのままでいてくれ。いつも通りのハルヒが、俺は好きなんだ」
ハルヒ「あ、ぁりがと…」
キョン(よし、誤解はとけたな)
キョン「……お、そろそろコンビニか」
ハルヒ「そうね」
キョン「確か…ケーキにおでんに……あとなんだっけ?」
ハルヒ「確か……ポテチだっけ?」 373 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 16:25:14.73 ID:PDF8Y8SVO
古泉「随分長い買い物ですね」
長門「……」
みくる「なかなか出てきませんね」
古泉「どうせ、中でもいちゃついてるんでしょうが」
長門「来た」
ウィーン
キョン「はは、お前太るぞ?」
ハルヒ「そ、そんな事無いわよ!」
古泉「うげぇ……しっかり手繋いでますよ」
長門「うげぇ」
みくる「うげぇ?」
古泉「失礼。最近疲れが溜まってきてまして」
長門「……」 378 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 16:34:03.81 ID:PDF8Y8SVO
みくる「え?閉鎖空間、最近出たんですか?」
古泉「いえ、最近は全然発生してませんが…」
長門「もしかして」
みくる「…!」
古泉「な、なんですか」
長門「あなたは涼宮ハルヒに好意を持っている」
古泉「!!」
みくる「!!」
長門「違う?」
古泉「な、ち、違いますよ!なんで僕が…」
みくる「禁則事項の恋!」
長門「図星」
古泉「図星というか…。ただ、涼宮さんは充分魅力的な方だというだけですよ」
みくる「……」
古泉「他意はありません。本当です」
長門「…そう」 383 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 16:45:03.06 ID:PDF8Y8SVO
古泉「そんな事より、早く彼らを追いましょう」
みくる「……」
長門「わかった」
古泉「……」
みくる「…いいなぁ」ボソッ
古泉「…!」
古泉「そういえば朝比奈さん、この時間軸での恋愛は…」
みくる「禁則なんです。だから、ちょっとだけ、うらやましいかなって」
古泉「……」
長門「……」
みくる「いいんですよ。いいんです…本当に…」
古泉(今回はシリアスな感じにはさせませんよ…)
長門(ここは話を飛ばすべき。このままじゃ危険)
みくる「……」385 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 16:52:03.19 ID:PDF8Y8SVO
翌日
キョン「行ってきまーす」バタン
キョン「やれやれ、遅刻確定だなこりゃ…」
ハルヒ「おはようキョン!」
キョン「おう。おはよう」
ハルヒ「あんた、ホント遅いわね。ほっといたら永遠に目覚まさ無いんじゃない?」
キョン(昨日のかわいいお前はどこにいった?)
キョン「……ん?」
ハルヒ「……」
キョン「って待て。何故お前がここに居る!」
ハルヒ「つっこみも遅いのね」
キョン「いや…これは寝起きでだな…」
ハルヒ「バカ。いいからさっさと行くわよ」
キョン「お、おい待てよ…」 388 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 16:58:23.27 ID:PDF8Y8SVO
キョン「俺の質問に答えろ。何故お前がここに居る」
ハルヒ「……あんたと一緒に居たかったからよ」
キョン「!?」
ハルヒ「…悪かったわね」
キョン「い、いやむしろ大歓迎だが…」
キョン(見事なツンデレぶりだ…!)
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ、顔、赤いぞ」
ハルヒ「あ、赤くなんかないわよ」
キョン「はは、そうかい」
ハルヒ「……ね、ねぇ、キョン?」
キョン「何だ」
ハルヒ「……」
キョン「……手、繋ぐか?」
ハルヒ「……うん」 392 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 17:04:34.62 ID:PDF8Y8SVO
教室
キョン「よう」
谷口「……なんだお前ら。仲良く一緒に登校かよ」
キョン「まあ、そんなもんだ」
ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!何言ってんのよ!」
キョン「は?」
ハルヒ「これは、ほら、そこで偶然会っただけで…そ、そんなのじゃ全然無いからね!」
キョン(……なんと)
谷口「……」
国木田「あは、あはは…」
谷口「だよな。そんな訳ねぇか。キョンだもんなぁ」
国木田「えっ」
ハルヒ「そ、そうよ誰がこのバカなんかと…」
谷口「キョンも、早く良い人探せよ?ちなみに俺は…」
キョン「お前は黙っとれ」 395 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 17:08:41.85 ID:PDF8Y8SVO
古泉「朝から見せつけてくれますね」
長門「一緒に登校する事は普段の涼宮ハルヒからは予想出来ない大胆な行動」
古泉「本格的にデレてきましたか」
みくる「何であたしたち朝から尾行したんですか…」
古泉「さて、そろそろ解散しましょう。先生じゃなくとも、この状況を見られたら少々厄介なのでね」
みくる「……」
長門「また放課後」
古泉「ええ。一応双眼鏡も持って行きますか」
みくる「え?」
長門「私の役目は監視だから」
みくる「い、いや、そういう事じゃ…」
古泉「僕も長門さんに同じです」
みくる「……」 397 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 17:14:18.27 ID:PDF8Y8SVO
キョン「ハルヒ……そんなに隠す事じゃないだろ?」
ハルヒ「ぅ、うるさいわね…!」
キョン「……なぁハルヒ」
ハルヒ「…何よ」
キョン「俺の事、好きか?」
ハルヒ「!!」
ハルヒ「……そ…、それは、もちろん……」
ハルヒ「…!」
谷口「……」ジロー
キョン(谷口の野郎…こっち見んな!)
ハルヒ「……べ、別に」
ハルヒ「あんたの事なんか、好きでもなんでもないんだからねっ」
終わり 398 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 17:15:26.45 ID:T5UrusAM0
乙
399 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/07/19(日) 17:15:37.76 ID:ZlpE0PcI0
乙
久々にこういうのもよかった
400 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 17:16:01.38 ID:eoLkwvG/0
乙かれ
401 名前: ◆D/WPxQ1tnA 投稿日: 2009/07/19(日) 17:16:16.05 ID:PDF8Y8SVO
終わりました
読んでくれてありがとうございます
それではまた会う日まで 402 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/19(日) 17:16:28.91 ID:x83j5Cmx0
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. . アマ━━━━━| ヽ / .|━━━━━イ!!!
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