13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 21:07:01.26 ID:AMxMfzar0
ハルヒ「こんなの拾ったわよ!」
キョン「また何か拾ってきたのか?」
ハルヒ「これよ!」
翠星石「は、離しやがれですぅ!」
キョン「……」
古泉「……(ハァハァ)」
長門「……」
みくる「……」
キョン「……なぁ」
ハルヒ「何よ」
キョン「さすがに幼女誘拐はいけないと思うぞ」 14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 21:14:46.25 ID:AMxMfzar0
ハルヒ「違うわよ!よく見なさい!」
翠星石「こ、この変態!脱がすなですぅ!見るなですぅ!」
ハルヒ「これよ!見なさい。球体関節よ。」
みくる「きゅ球体関節ってことは、この子人形なんですかぁ?」
ハルヒ「そうよ!みくるちゃん。よく分かってるじゃない!」
キョン「(人形がしゃべるわけないだろ)」
キョン「……背中にボタンとかないのか?」
ハルヒ「あるわけないでしょ」
キョン「腹話術の人形なんじゃないのか?」
ハルヒ「なによ!あたしがしゃべらせてるわけないじゃない!」 一旦ID:08/7qd+X0にバトン18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 21:38:00.08 ID:08/7qd+X0
キョン「そんなこと言ったってお前、人形がひとりでに動くはずが……」
翠星石「だーかーら! いい加減離せですっ!」バシッ ダッ
ハルヒ「いたっ! あ、ちょっと待ちなさい!」ダッ
キョン「……本当に、一人で歩いてたな」
古泉「ハァハァ…あ、はい。そうでしたね」
キョン「……? どうかしたのか、息を切らし…いや、今は置いておくか」 22 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 21:51:36.26 ID:08/7qd+X0
キョン「長門、いったいあれはどういうことだ? 人形が勝手に……」
長門「……わからない 今言えるのは、あれが人ではないということ」
キョン「朝比奈さん、古泉。 二人は何か知らないか?」
みくる「すみません、わたしはなにも……」
古泉「僕もさっぱりです 一応、機関に連絡して調べてみます」
キョン「ああ、そうしてくれ さてと、ハルヒは追いかけて行っちまったが、俺たちはどうするか……」
ハルヒ「あんたたち、何やってるのっ!」ダッ
キョン「ぬお!?」ガタッ ドテッ
ハルヒ「団長命令よ、あんたたちもさっきの人形を探しなさい! 見つからなかったら死刑よ!」ダッ
キョン「やれやれ…… 仕方がない、俺たちも探すか」24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 22:07:29.71 ID:08/7qd+X0
廊下
キョン「ひとまず2組に分かれて探しに来たわけだが……」
古泉「さて、どこから探すことにしましょうか……」
キョン「そうだな…… ひとまず、校庭にでも見に行くか?」
古泉「校庭だと、目立ちすぎるかと 彼女も、人の多いところは避けるでしょう」
キョン「それもそうか…… なら、いったいどこがいい?」
古泉「僕の予想では、校内をうろついている…… もしくは、屋上かと」
キョン「屋上か…確かに、今なら人は居ないだろうからな 隠れるのには、ちょうどいいだろう」
古泉「それでは、さっそく行きましょう」
キョン「ああ、そうだな」26 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 22:13:22.52 ID:08/7qd+X0
廊下
長門「……」
みくる「あっ、キョンくんたち、もういっちゃいましたね?」
長門「……」
みくる「わたしたちも頑張って探さないといけませんね、長門さん!」
長門「……」
みくる「え、ええっと…… 長門さん、どこか思いつく場所はありますかぁ?」
長門「……こっち」
みくる「あっ、はい!」タタタ 28 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 22:18:36.87 ID:08/7qd+X0
屋上
キョン「さて、と…… 屋上についたわけだが」
古泉「誰もいない……ですね」
キョン「だな…… 見当違い、だったわけか」
古泉「ええ、たぶん…… 一応、辺りを探してみましょう」
キョン「ああ、そうだな ここなら校舎の周りがよく見える……ん?」
古泉「どうかしましたか?」
ハルヒ「ったく、どこに行ったのよあの人形……」キョロキョロ
キョン「いや、なんでもない ハルヒが怒ってるだけだ」
古泉「ははは……いやはや、早く見つけなくてはいけませんね 彼女の機嫌を、これ以上損ねないためにも」
キョン「ああ、そうだな……」 35 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 22:41:03.75 ID:08/7qd+X0
屋上
キョン「あっ、あれはっ!」
古泉「長門さん達に…さっきの彼女ですね」
キョン「ああ、そうだな ん……三人とも、中庭に向かっていくな」
古泉「確か、中庭には涼宮さんが……」
キョン「おっ、囲んだだ これなら大丈夫……だな」
古泉「ええ、そうでしょうね っと、僕たちも早く向かいましょう」
キョン「おお、そうだな 早くいこう」ダッ
???「あれは……翠星石?」 36 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 22:48:14.47 ID:08/7qd+X0
中庭
翠星石「はーなーせーですっ!」
ハルヒ「ちょっと、大人しくしなさい! 今度は逃がさないわよ!」
キョン「おっ、やっぱり捕まえてたか 急ぐまでもなかったな」
古泉「ええ、そうでしたね」
みくる「あっ、二人とも! 長門さんが、居場所を見つけてくれたんですよ?」
長門「……」
キョン「おお、そうなのか よくやったな、長門」
長門「……」テレテレ
ハルヒ「あんたたち、話はいいからロープなり何なり持ってきなさい! 早くしないと逃げちゃうわよ!」
翠星石「誰かぁぁぁぁぁ! JUM、蒼星石、真紅ー!」 37 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 22:56:33.11 ID:08/7qd+X0
ハルヒ「さっ、これで逃げられないわよ!」
翠星石「うぅ……誰かぁ……」
キョン「おいおい、わざわざ縛らなくても……」
みくる「そ、そうですよぉ、涼宮さん そこまで……」
ハルヒ「うるさいわね、さっきみたいに逃げられたら面倒でしょ!」
キョン「やれやれ…… で? そいつを捕まえて、どうするんだ?」
ハルヒ「決まってるじゃない! こんな不思議な人形見たことある? まさに呪いの人形だわ!
一体どういう原理で動いてるのか、あんたも気になるでしょ? だからSOS団で調査するのよ!」
キョン「はぁ……やっぱりな、そんなところだろうと思ったよ だが、探すといったってどうやって……」
???「貴方達、翠星石を離しなさい!」39 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/07(木) 23:03:37.79 ID:08/7qd+X0
みくる「ふ、ふぇ!?」
長門「……」
古泉「これはこれは……」
キョン「喋る人形がもう一体……?」
翠星石「し、真紅! 助けに来てくれたですか!」
ハルヒ「こっちの人形が翠星石で、あっちの人形が真紅ね! それにしても仲間がいただなんて…
ますます気になるわ! 二人だけなの? それとももっと沢山!? いいわね、なんだかわくわくしてきたわ!」
真紅「いいから貴方達、翠星石を離しなさい さもないと……」
ハルヒ「嫌よ! せっかく見つけた不思議なんだから、そう易々と逃せないわ!
古泉君! あの人形も捕まえてしまいなさい!」
古泉「やれやれ……困ったものです」 43 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage_ただいま] 投稿日: 2009/05/07(木) 23:51:42.37 ID:08/7qd+X0
真紅「……っ」ジリッ
古泉「いやはや、できれば手荒なまねはよしたいのですが…」
真紅「なら、翠星石を離しなさい ただそれだけでいいのよ」
古泉「僕としても、彼女を縛り付けるのは心苦しいのですが…… 団長の、命令ですので」ジリッ
キョン「……なんだ、さっきから互いに動かないな」
ハルヒ「古泉君一人じゃきついのかもしれないわね…… キョン! あんたも行きなさい!」
キョン「なっ!? なんで俺が!」
ハルヒ「団長命令よ、早くしなさい!」ドンッ
キョン「ぬお!? くっ、仕方がないか……っ」47 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/07(木) 23:56:26.78 ID:Eq8hBBfSO
毎回思うがなんでこのハルヒって奴はこんなにも偉そうなんだ? 49 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/08(金) 00:02:05.23 ID:iRoCoAVd0
古泉「……っ」ジリ
真紅「……っ」ジリ
キョン「くっ……これじゃさっきと変らんな 古泉、こっちにこい」
古泉「ええ、わかりました それで、どうしますか?」
キョン「このままなら、俺たちが出てきた通路から、校舎内に逃げられるかもしれない
それをまずはどうにか……だな」
古泉「ふむ……つまり、どちらか片方が彼女の後ろに回る……ということですね?」
キョン「ああ、できれば俺たちが注意を惹きつけてる間に、ハルヒたちの誰かに後ろに回ってもらうのがいいんだが……」
長門「……問題ない」サッ
真紅「なっ!?」サッ
キョン「!? 長門、いつの間に……!?」
古泉「いやはや……さすがは長門さん」
正直ノリではじめてしまった。今は後悔している、サーセンwwwww 51 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/08(金) 00:19:53.48 ID:iRoCoAVd0
長門「……」
真紅「くっ、囲われたわ……!」
キョン「よし、このまま少しずつ距離をつめていけば……」
古泉「しかし、気を付けてください 何があるかはわかりません」
キョン「ああ、わかっている 人形なのに動いてるって時点で十分おかしいんだ
何か隠していてもおかしくはない」
真紅「仕方がないわ…… ホーリエ!」
キョン「なっ、花びらが!?」
ハルヒ「すごいわ、風もないのに花びらが! やっぱり呪いの人形なのね、ますますほしくなったわっ!
一体どういう原理なのか、この人形ともども調べないといけないわね……っ!」
よし、俺は終わらせれそうにないから>>1自らここからエロ展開にでもなんにでもつなげてくれ
1時まで見てる 再び>>1にバトン57 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 01:30:02.02 ID:qSQ+agav0
キョン「お、おい!この花びら襲ってくるぞ!」
古泉「こ、これは危険ですね」
真紅「翠星石を解放しなさい。それで手じまいにしてあげるわ」
ハルヒ「うりゃああああああああ!」ゴッ
真紅「っ!?ホーリエ!」
キョン「は、花びらがおさまった」
ハルヒ「ふん。この赤い光が動力源だと踏んだけど違ったようねでもうっとおしい花弁は消えたわね」
真紅「くっホーリエを離しなさい!」
ハルヒ「いやよ。こんな不思議な現象を起こす人形をみすみす逃がすわけないじゃない!」 58 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 01:37:48.70 ID:qSQ+agav0
キョン「(不思議というか異常というか……)」
ハルヒ「さぁ!真紅だっけ?観念しなさい!」
真紅「ふざけないで。誇り高きローゼンメイデンが辱めをうけるものですか」
ハルヒ「あっそ。これでも?」
翠星石「いやあああああああ!やめやがれですぅ!毛虫を近づけるなですぅ!」
キョン「後ろでに縛られた翠星石とかいう人形は朝比奈さんが捕まえている。
朝比奈さんも近づけられる毛虫にあからさまな嫌悪感をあらわにしている。
ふひひ。」
古泉「(シッ声に出ていますよ)」
翠星石「ひぃいいいいいい」
真紅「!翠星石!や、やめなさい」59 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 01:47:45.92 ID:qSQ+agav0
長門「毛虫以上に爬虫類の方が生理的嫌悪感を増長させられると思われる。ヘビを持ってきた」
ハルヒ「有希ナイスよ!ほらほら?これでもくらいなさい」
キョン「朝比奈さんの方も異様におびえてるぞ」
翠星石「いやああああ!ヘビいやああああ!近づけるなですう!」
真紅「!す、翠星石!」
ハルヒ「動いちゃダメよ。あんたみたいな呪いの人形はどんな攻撃をしかけてくるかわからないわ
そこから一歩でも動いたら、この子をヘビが噛むわよ。ヘビが!」
真紅「な、なんて卑怯なの」 60 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 02:00:49.43 ID:qSQ+agav0
古泉「……ときに長門さん。ヘビなんてどこにいたんですか?」
長門「もらった」
古泉「誰にです」
長門「……」ジー
キョン「……向こうのあの小さい子供か?」
真紅「あ、あれは!」
???「僕だよ」
翠星石「ああっ!そ、蒼星石!」 62 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 02:09:36.19 ID:qSQ+agav0
蒼星石「やぁ真紅。翠星石」
ハルヒ「なによ!また仲間出現なわけ?」
蒼星石「初めましてSOS団のみなさん。僕翠星石の双子の妹で蒼星石といいます」
みくる「は、はじめまして朝比奈みくるでしゅ」
ハルヒ「みくるちゃん!得体のしれない人形に自己紹介しないの!」
みくる「ひゃ、ひゃい!」
キョン「そう言うお前は得体のしれない能力を持っているんだがな」
古泉「(シッ聞こえてますよ)」 63 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 02:23:03.12 ID:qSQ+agav0
真紅「蒼星石。あなた。どういうつもり?」
蒼星石「真紅。とりあえず君は黙っていてくれないかな。で、涼宮さん」
ハルヒ「なによ」
蒼星石「僕はあなた方の邪魔をするつもりはありません」
ハルヒ「呪い人形の仲間じゃないの?」
蒼星石「一応同じタイプの人形……という点は間違いありません。でも必ずしも仲間というわけではありません」 64 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 02:30:06.35 ID:LSBQySiKO
よかった、今日も蒼い子は変態だ 66 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 02:34:09.33 ID:qSQ+agav0
ハルヒ「どういうこと?説明しなさい」
蒼星石「僕たちについてはWIKIペディアを調べてください」
キョン「投げたな」
ハルヒ「なるほど。よーするに戦う事を運命付けられた人形同士ってことね」
蒼星石「はい。僕がそこにいる第五ドールの真紅と姉の翠星石を救う理由はありません」
ハルヒ「そっちは納得したわ。でももう一つ。あなたの口ぶりはあたしたちの事を知ってるような口ぶりよね。
それはなぜ?」
蒼星石「簡単です。以前から興味があったからです。」 68 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 02:49:14.73 ID:qSQ+agav0
ハルヒ「呪いの人形の世界にもあたし達の素晴らしさが伝わってるってわけね!」
キョン「……そこまで言ってないだろ。てか呪いの人形の世界ってなんだよ」
古泉「……さぁ」
蒼星石「(ふっ、うわさ通りのキチガイっぷりだな)」
ハルヒ「で、蒼星石だっけ?一番肝心な事を聞くわ」
蒼星石「僕に応えられる範囲であれば、お答えします」70 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 02:55:11.85 ID:qSQ+agav0
ハルヒ「あなたの目的は何?」
蒼星石「偉大なるSOS団団長涼宮ハルヒさんに協力してもらうことです」
ハルヒ「どういうことよ」
蒼星石「僕は真紅達を含めたすべてのドールのローザミスティカを集めてアリスになります。
だからあなた達が一通り楽しんだ後は、真紅と翠星石の処理してほしいんです」
翠星石「な、何を言ってるんですかっ!」
蒼星石「翠星石。僕は本気だよ?」
真紅「あ、あなた!」
ハルヒ「ふぅん。人形退治に力を貸せってわけね。それで見返りは?」
蒼星石「その他の薔薇乙女達をここに誘導してきます」
真紅「!あなた!売るつもりなの?」
翠星石「ひ、ひどいですぅ」 107 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/08(金) 12:44:07.13 ID:2ciNBefF0
_〕 // 〔 \ー‐rイ く ―┐
{ / / l \_ l:::::::l |二二1
つ / , l | ] l:::::::l イ〔V | |
└‐t / l | l | l { l:::::::| | ∨/
L. l ! | l| N l_廴 ィ ,ィヱヘ 匸. | l
| l l l | N ナマ彡ャ‥Y|_ 〈ヘ{そリ | l |
!l トl,イ、.| jノ ハrい 八 L. ト-r' r イ !| ヽ何て言うか、ハルヒのことを良く知らないからかもしれないけど
l|ヽ ヽiYf:ハ ゞ‐' | イ |/::::/ _ノ | l !ヽ|翠星石や私がハルヒに一方的に苛められてるようにしか見えないから悲しいわね
liヘり .:::::::::::. .l |l !:::/ // | ! |
l l.::::.ヽ _ 、 l l | !// ! l |
| ヽ、 ′ _//イ |´ | l l
/ /| ` 、 r'´ // ̄| lフ l l !
//| l / ̄, ィ、 //:::::::l |ーt. l| !
//r'´ ̄:::::::::::{rケソ//::::::::/ /} \ l | |
/´ l:::::::::::::/:トこソ{ {:::::::/ }::| ヽ. l/ !
ヽ| /\:::::::::::::/:::::::>'´ ̄/::j | l | | 109 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/08(金) 12:48:25.95 ID:2ciNBefF0
)::::::::::::::::::::, ´ )::::::::::::::===彡::::::テ
(:::::::::::::::::// ヽ:::_:::::::::::::::::i l::::l:::::ハ二))
>:::::::,.' ′ | ):::::::::::::::l i:::i:::::(、二))
て::::/ ll l | !| {::::::::::::::::| l::i:::::::::ハ〈
しl | l | | | _!H‐'フ|/て::::::::::彡ミ::::::::( !l
l l l _L | |ノ rT´? | (::::::::ミ彡::::::ィ l|l
ll ヽ ´ rr、 ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) | リタラヲとかいうのに私達が苛められてるSSを読むときと同じ苦しみを
ハ v) l l | リ /::// | | おぼえたのだわ
,' ハ 丶 リ ,| |//´ | | でもこれは言いすぎね ごめんなさい
| 〉 、 ` lレ' | h、 | |
l / || > - ィ 〃 | | l7 | |
ノ' |r j / rr、 〃 | | 〈 \ | |
/' ノl j/ ?ト( ノ l ( \ | |
ヽヽ/ヽ j! > ´ / / ハ | | 125 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 14:53:54.85 ID:qSQ+agav0
ハルヒ「さ、ここじゃ目立つし部室に連行するわよ!」
蒼星石「さぁ真紅も抵抗を止めて大人しくするんだ」サッ
真紅「そ、それは私のくんくん人形!」
蒼星石「さぁさぁ大人しくしないと僕のハサミでグサッと……」
真紅「やめてええええええええええ!」ガクッ
キョン「……意外とあっさりと落ちたな」 127 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 15:00:43.18 ID:qSQ+agav0
‐SOS団部室兼文芸部室
キョン的状況説明
あの後、真紅とかいう人形はあっさり降参してハルヒに従ったぞ。
今は翠星石とかいう人形と一緒にイスに縛りつけられている。
古泉の鼻息が荒くてうざい。というかクサイ。ニンニク食べたな。
古泉「……全部聞こえてますよ」 130 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 15:04:10.85 ID:qSQ+agav0
ハルヒ「で。思わず縛りつけちゃったけど」
キョン「光景だけ見てると間違いなく幼女監禁だな」
真紅「くんくんくんくんっ……」
翠星石「い、いい加減ヘビを捨てやがれですぅ!」
キョン「長門。ヘビを山に帰してやれ」
長門「わかった」ニョロニョロ 132 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 15:06:09.65 ID:qSQ+agav0
古泉「大体それマムシですよ」
みくる「ひっ!」
蒼星石「甲山で捕まえてきました」
ハルヒ「さぁしゃべる人形を2体も手にれたんだし」
キョン「どうするんだ?」 135 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2009/05/08(金) 15:07:40.80 ID:2ciNBefF0
::::\::/ / .:::::::/ .:/ :/ .:l: ::l l:. l
\__/ l :::/.:::! .::!:: ::! .::/::l:. :::l ! :. !:: l
/´ / l :/_l :::l:::. l:::l :::l::::!::. .:::! :::! :l .::l::: !:l
!{:V l∧_l::l`::ト、l:::!:::∧!::::. .:::〃.:/.:/.::/.::: /::!
!∨ !:::トミ<!:::::ト、!/::::l::::::::://.::/.:///.:::::::/:/多少の昼ドラ展開や鬱SSは読める私でも
V :∧lヽヽゞ`メヽl::::ソノ!::::∠.._/ -‐/∧:::::/j/ これは何故か心が折れそうになるのだわ
:l ::l !l::::::::: ̄::::::::::::::::::j/rf_チァ// j/
:! .::l !! ::::::::::::::::: :::::`¨::::/// お願いですからやめてくださいなのだわ
i .::/:!\li ノ.::::::::: /.:://
! .:::/:::l _ヽiト、 r=‐ 、_ /.::::l l
! /}/ 冫lヽヽ、 ̄ _ .. イ| :::::l l
/ /.::/冫、:∨ 二¨::/.:::/´`ヽ{ヽ、l !
:/ .::::::::::/.::::}ヽ:}/.::::/.::r┴′:::::ヽ 〉l
145 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 15:28:12.73 ID:qSQ+agav0
ハルヒ「……何も考えてなかったわね」
キョン「おい……」
蒼星石「……」
古泉「……きょ、今日はもうこのくらいにして帰りませんか?明日皆で意見を出し合うというのは」
キョン「この二人はどうするんだ?とりあえずしゃべる人形にうろつかれちゃマズイだろ」
ハルヒ「そうね!今日はこの二人は部室においておきましょう」 146 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 15:30:47.95 ID:qSQ+agav0
真紅「閉じ込める気!?」
翠星石「い、いやですぅ 夜の学校に置き去りなんてやめやがれですぅ!」
古泉「蒼星石さんはどうしますか?」
蒼星石「僕はマスターの所に帰ります」
翠星石「そ、そんな!見捨てるのですか?翠星石達がこんな所に一人で置き去りにされてもいいというのですか?」
蒼星石「……ふふふ」
ハルヒ「このくんくんとかいう人形を置いていってあげるから寂しくないわよ!」
真紅「!くんくんっ!」
翠星石「いやああああああああああ」
翠星石の悲鳴が響きわたる部室を後に俺たちは帰路についた。
ちなみにマムシはちゃんと山に帰したので大丈夫だ。 154 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 15:45:57.92 ID:qSQ+agav0
‐その深夜
翠星石「っく……ひっく……」
真紅「……いい加減泣きやむのだわ」
ガサガサッ
真紅「ひぃ」
翠星石「す、翠星石は怖いから泣いてるわけではないですぅ」 156 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 15:48:01.20 ID:qSQ+agav0
真紅「蒼星石のことね」
ガサガサ
真紅「か、風の音よ。風の音だわ」
翠星石「復唱しなくても解ってるですぅ……」
真紅「……」
翠星石「蒼星石。どうしてこんなことをするのですか……翠星石にはちっとも解らないですぅ」
真紅「……」 163 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 15:59:03.70 ID:qSQ+agav0
‐廊下側
蒼星石「ふふふ。案の定、真紅は怯えているね。これでJUM君に喜んでもらえそうだ」ジー
(それにしても、JUM君も鬼畜だなぁ。いつも真紅に奴隷扱いされている腹いせに
深夜の学校に閉じ込めて、怯えた姿を撮影しろだなんて……)
(え?翠星石?それは僕の趣味だよ。でも残念だね。あんまり怖がってる様子じゃないなぁ)
蒼星石「それにしても翠星石もマヌケだったなぁ」 168 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 16:05:08.57 ID:qSQ+agav0
‐‐‐‐‐‐およそ10数時間前
JUM「あーくそ!真紅め。いつもいつも俺様を奴隷あつかいしやがって!」
蒼星石「ほんとにひどいよね。最近の真紅のジュン君への暴言は少し目に余るものがあると僕も思うよ」
JUM「だろ?いくらなんでも奴隷じゃねんだよ!」
蒼星石「……」
JUM「ああー仕返ししてえ?? 丑三つ時に学校に閉じ込めて撮影した動画をニ○ニ○にうpしてやるううう」
蒼星石(ジュン君は僕にだけ素顔を見せてくれる。普段どちらかというとおとなしい口調のジュン君だけど
僕にだけは本音を打ち明けてくれる。ジュン君はいつも僕にだけ……)
蒼星石「……僕がジュン君の力にならなくっちゃ……」
JUM「え?何かいったか?」 177 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 16:15:28.80 ID:qSQ+agav0
蒼星石「……ジュン君……僕が」
蒼星石(そうだ……どうせなら翠星石も……
翠星石はいつもジュン君に色目を使ってうざかったんだ。
しかもツンデレ気どりで表面上ジュン君に冷たく当たるし……
鈍感なジュン君がどれだけ傷ついたと思ってるんだ……!)
蒼星石「ごめんジュン君。出かけてくるね!」
JUM「あ、ああ……?」 182 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 16:21:13.63 ID:qSQ+agav0
――呪いの人形集いの館(桜田家居間)
翠星石「今日のおやつは特製スコーン いっぱいいっぱいスコーンですぅ♪」
蒼星石「(好都合。翠星石一人だね)」
蒼星石「ねえ翠星石」
翠星石「蒼星石来てたのですか。何か用ですぅ?」
蒼星石「うん。ジュン君がね。うわ言のように生キャラメルが食べたいって言ってたんだ」
翠星石「生キャラメル?」 184 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 16:25:43.78 ID:qSQ+agav0
蒼星石「うん。それでね。今日のおやつにさりげなく生キャラメルを出せば
翠星石はバッチリ良いお嫁さんをアピールできるんじゃないかな?」
翠星石「!そ、それはグッドアイデアですぅ!蒼星石感謝ですぅ!」
蒼星石「良いんだよ。僕は君が幸せになってくれればそれでいいんだ」
翠星石「そ、それで生キャラメルというのはどこに行けば手に入るですかっ!?」
蒼星石「うん。河川敷に雑草といっしょにたまに生えてるよ」
翠星石「さっそく採ってくるです!」ドタドタガチャ!
蒼星石「……さて」 191 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 16:33:37.12 ID:qSQ+agav0
‐‐県立西宮北
蒼星石「確かここだったかな」キョロキョロ
蒼星石「あ、黄色いカチューシャ あれがそうか」
ハルヒ「あー 何か今日も暇ね。どこかにしゃべる呪い人形でも落ちてないかしら」
蒼星石「今だっ!」
蒼星石裏声 『えー!まじぃ?動く人形!?そんなのいるわけないじゃん』
蒼星石裏声その2 『まさか噂の呪いの人形???』
蒼星石裏声ミッ○ー『河川敷で「生キャラメル生キャラメル」って呟きながら歩いてるんですって』
ハルヒ「!!動く人形!?生キャラメル!?さては生キャラメルを食べられずにこの世を去った
子供の怨念が人形に宿ってるのね!大発見だわ。河川敷ねっ!」 ドドドド
蒼星石「……足早いなぁ……」 199 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 16:41:51.66 ID:qSQ+agav0
‐‐翠星石
翠星石「生キャラメル生キャラメル。どこですかぁ?生キャラメル早く出てきやがれですぅ」
……ドドドドド
翠星石「な、なんですかっ!?このマグニチュードは!」
ハルヒ「うりゃあああああああああ」ガッシ
翠星石「きゃああああああ」
ハルヒ「あんたが呪いの人形ね!観念なさい!」
翠星石「な、なんなんですかっ!お前は誰ですか!」
ハルヒ「黙りなさい。」
翠星石「ひっ」
ハルヒ「連行するわ」
翠星石「は、離しやがれですぅううう!」 205 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 16:47:47.31 ID:qSQ+agav0
‐‐そして今にいたる
蒼星石「それにしても生キャラメルって河川敷に生えてるのかな」
(まぁいずれにしても、SOS団という連中なら存分に楽しませてくれるよね)
……ヒタヒタ
蒼星石「!誰かこっちにくる。え?あ、あれは」 218 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 17:00:20.87 ID:qSQ+agav0
‐‐SOS団部室
翠星石「……蒼星石はきっと本心からやっているわけではないです」
真紅「何か事情があるのだわ」
翠星石「とっと翠星石達が知らない間に蒼星石を怒らせるような事をしたに違いないです」
ガチャガチャ
真紅「ひっ!か、風の音よ!風の音だわ」
翠星石「っ!ち、違うです。誰かが扉を開ける音です」
真紅「だ、だ、誰っ!?」 230 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 17:12:52.98 ID:qSQ+agav0
???「……ハァハァ」
真紅「あ、あなたは!」
翠星石「な、なんなのですか。どうしてそんな血走った目をしてるですか」
???「ふひひ」ジー……ゴソゴソ
翠星石「な、何をチャックをおろしてるです。な、何を出そうとしてるですか!」
真紅「け、汚らわしいのものを出さないで頂戴!」 239 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 17:20:30.49 ID:qSQ+agav0
???「ハァハァ」シコシコ
翠星石「!!や、やめやがれですぅうう!」
真紅「い、いや……お、おとうさま」
真紅&翠星石「い、いやああああああああああ!」
ドピュァアアアアアア!
‐‐廊下側
蒼星石「……とんでもない映像が取れてしまった。まさかこんなことが起こるなんて
予想以上の事態だよ。で、でもあれって……」244 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 17:28:16.11 ID:qSQ+agav0
‐‐次の日
キョン「今日も昨日と同じ良い天気なわけだが。おそらく今日のハルヒも単なる能天気でしかない。
また、あのしゃべる人形達の扱いについて部活で話すんだったなと思うと
いつもの早朝ハイキングコースも一段と悪意を帯びて、俺の気持ちを億劫にさせるものなのさ」
古泉「随分と饒舌ですね」
キョン「そうでもない。昨日色々ありすぎて体の節々が痛い」
古泉「中々に骨の折れるアンティーク達でしたからね」
キョン「それにしても古泉。お前随分とさわやかだな」
古泉「そうですか?」
キョン「ああ。サワヤカというかキモヤカともいえるレベルだ。一発抜いた後の賢者タイムなみだろ」
古泉「これはこれは。随分とひどい言われようですね。ふひひ……」
キョン「ま、とりあえずまた後でな」
古泉「はい」 253 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/08(金) 17:35:23.58 ID:qSQ+agav0
‐‐教室
谷口「おいキョン!」
キョン「お、谷口か。今日はえらく早い出勤だな」
谷口「バーカ。お前が遅いだけっての」
時計を見るといつもより遅い、ギリギリの時間だった。
となれば一緒に登校した古泉もギリギリだったことになるな。
あいつにしては珍しいもんだ。夜更かしでもしたのか。