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キョン「何かおかしい」 その6

290 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 00:56:08.06 ID:QCzKdUl/0

古泉くんが記憶喪失になっちゃったよ編


「誰?」
古泉の一言は俺達を黙らせるには十分すぎる一言だった。
「ここ、どこ?どうして病院にいるの?」
キョロキョロと辺りを見回す古泉に、俺は声を掛ける。
いつも通り、自然に。古泉、と。
「どうして僕の名前を…?」
嫌な汗が出る。
何を言ってるんだ、お前は。そんなキャラじゃないだろ?
こんなときに冗談を言うのはやめろ。
「なに?わけわかんない。ねぇ、そこのお姉さんは、どうして泣いてるの?」
手で顔を覆いながら、ボロボロと涙を流していた『お姉さん』は、ゆっくりと顔を上げた。
涙でぐしゃぐしゃな顔は、古泉を見ると更にぐしゃぐしゃになった。
「ふ…ぅぅぅ、古泉、くん…私のせい……うぇぇ…」
ふらふらと古泉に近づき、力なくその場に座り込んだ。
そしてまた、わんわんと泣き出す。
「僕、何かされたっけ?」
頭の上にハテナマークを飛ばし、考え込むような仕草を作る古泉。
あぁ、この仕草を俺は知っている。こいつは間違いなく、俺達の知る古泉だ。
それなのに、こいつは俺を、俺達のことを、忘れている。


291 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 01:08:38.24 ID:QCzKdUl/0

ハルヒ「なに?今回はシリアス路線でいくの?」

キョン「この路線で続くと思うのか?」

ハルヒ「無理ね。1レスが限界だわ」

古泉「で、誰なのさ?」

キョン「実はお前はな、超能力者なんだ」

古泉「は?そんな子供騙しの嘘に騙されないよ」

キョン「そこのショートカットの子が宇宙人」

古泉「………」

キョン「泣いてるお姉さんは未来人だ」

古泉「はあ…」

キョン「この俺の彼女はなんと神様だ」




292 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 01:11:17.45 ID:QCzKdUl/0

古泉「僕が中学生だからって馬鹿にしてる?」

キョン「お前は高校生だろ?」

古泉「え?」

キョン「お前こそ俺を馬鹿にしてるだろ!おい!」

みくる「ふえぇ?ん、古泉くんを怒らないでぇ」

古泉「この人、頭おかしい?」

ハルヒ「おかしいわよ」

長門「正常ではない」

古泉「やっぱりね」




293 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 01:13:17.08 ID:QCzKdUl/0

長門「今の古泉一樹の記憶は力が芽生える手前の記憶になっている」

キョン「なんで?」

長門「知らない」

キョン「長門が知らないことはきっと永遠に解決できないな」

長門「努力して」

キョン「俺は努力という言葉がこの世で一番嫌いなんだ」

ハルヒ「あんたもう帰りなさいよ」

キョン「ごめんなさい」

ハルヒ「しょうがない、許すわ」




294 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 01:14:49.18 ID:uDVW5GefO

なんと…



295 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 01:15:34.51 ID:oSgEqwAoO





296 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 01:16:01.99 ID:QCzKdUl/0

キョン「もう一度同じような衝撃を与えれば元に戻るんじゃないか?」

みくる「ひぃ?ん…やめてぇ…」

ハルヒ「どうしてこんな事になったの?」

キョン「朝比奈さんが高いところの物を取ろうとしたんだ」

キョン「そしたら足を滑らせて、それを古泉が庇って頭を床にぶつけた」

キョン「それはもう凄い音だったぞ」

ハルヒ「凄かったわね」

キョン「知ってたのか?」

ハルヒ「一緒に居たもの」

キョン「そうか」




297 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 01:20:53.21 ID:QCzKdUl/0

古泉「お姉さん、すごく可愛いね」

みくる「え!?そ、そうですかぁ…?////」

古泉「うん。すれ違った人みんながみんな振り返るであろう美人さんだよ」

みくる「やだぁ、もう☆古泉くんったら☆」

古泉「てっへへ☆」

ハルヒ「記憶をなくしても、あまり変わった気がしないわね」

キョン「もういいんじゃないか?無事だったわけだし、帰ろうぜ」

ハルヒ「だめよ。古泉くんが心配じゃないわけ!?」

キョン「お前は俺の心配だけしてればいいんだよ」

ハルヒ「バカキョン////」

長門「真剣に考えて」




298 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 01:26:28.94 ID:QCzKdUl/0

古泉「…という夢を見たんですよ」

キョン「そうか」

こうして俺達はいつも通りオセロをやって帰って糞して寝た


終わり

朝比奈ミクルの冒険 Episode28に続く




301 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 01:45:33.03 ID:kKvu3o7Y0

ここの長門はバカップル二組に挟まれて大変だな



302 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 02:33:19.13 ID:ulWw1Da+O

これで原作通りの回数エンドレスエイトやったら壊れるな

誰か保守頼む




311 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 05:52:23.40 ID:QCzKdUl/0

ここの長門はバカップル二組に挟まれて大変だな編


キョン「部室の前に到着したのでノックをする」

コンコン

キョン「返事がない。誰もいないようだ」

ガチャ

古泉「どうも」

みくる「こ、こんにちはぁ」

キョン「居たのかよ」




312 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 05:54:02.43 ID:QCzKdUl/0

みくる「す、すみません。ノックに気がつかなくてぇ」

古泉「僕もです」

キョン「嘘だろ」

古泉「嘘です」

キョン「何してたんだ?」

みくる「禁則事項です☆」

古泉「そうです」

キョン「どうせやらしいことしてたんだろ」

古泉「何をおっしゃいますやら」

キョン「チョメチョメしてたんだろおおお!?」




313 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:01:31.31 ID:QCzKdUl/0

古泉「単に話をしていただけですよ」

キョン「お前の言う事は例え普通の事でも信用できん」

古泉「傷つきました。もう傷モノです」

みくる「ひどいです、キョンくん。謝って下さい」

古泉「そうだそうだ。謝れ」

キョン「ごめんなさい」

古泉「かまわないですよ」

みくる「仲良き事は美しき哉ですぅ」




314 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:04:36.14 ID:QCzKdUl/0

キョン「で、何してたんだ?」

古泉「窓際で寄り添ってイチャイチャしていました」

キョン「それだけかよ、つまらん」

古泉「どんな事を想像していたのですか」

キョン「え…そりゃあ…」

古泉「朝比奈さんの前でやめて下さい」

みくる「ひゃわ?////」

キョン「あの人もちゃっかり想像してるじゃねぇか」




316 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:10:18.87 ID:QCzKdUl/0

古泉「困ったものです」

キョン「というか、長門の前でお前ら…あれ?長門は?」

古泉「最初から居ませんよ」

キョン「気がつかなかった」

みくる「ひどいです」

古泉「コンピューター研究部にお邪魔しているのではないでしょうか?」

ハルヒ「やっほー!」

キョン「久しぶりだなハルヒ」

ハルヒ「さっきまで一緒に居たじゃない」

キョン「そうだな」




317 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:15:16.67 ID:QCzKdUl/0

ハルヒ「相変わらず馬鹿ね」

キョン「お前に会えないと時間が長く感じるんだよ」

ハルヒ「あんたがのろまなだけでしょ」

キョン「好きだ」

ハルヒ「はいはい」

古泉「ヒューヒュー」

みくる「古泉くんったら渋いぃ☆」

キョン「古いだけで渋くはないでしょう」

古泉「ああ言えばこう言う」




318 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:20:56.23 ID:QCzKdUl/0

ガチャ

部長「ちょ、ちょっと長門さん?」

ぐいぐい

長門「いいから」

ハルヒ「あら、お隣さんじゃない」

部長「うっ…」

ハルヒ「何?また勝負でも挑みに来たの?」

キョン「ハルヒは渡さないぞ」

部長「お、お金積まれてもいらないよ」

キョン「なんだとこの野郎!」

古泉「落ち着いて下さい」




319 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:26:35.11 ID:QCzKdUl/0

長門「貸して」

ハルヒ「え?何を?」

長門「それ」

ハルヒ「パソコン?いいけど…」

長門「そう」

キョン「長門は自分の椅子を団長席に持っていき、部長氏を座らせた」

キョン「そして長門はハルヒがいつも座っている席に座った」

部長「視線が痛い…」

長門「気にしないで」




320 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:28:22.91 ID:QCzKdUl/0

キョン「どうしたんだ?何かおかしな事でもあったのか?」

長門「何も」

キョン「そうか」

長門「遊ぶだけ」

古泉「なぜSOS団の部室で?」

長門「なんとなく」

古泉「そうですか」

ハルヒ「なんでこいつがいるのよ?」

長門「わたしが連れてきたから」

みくる「あ、お茶淹れますね」




321 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:31:08.23 ID:QCzKdUl/0

長門「わたしが共に居たいと思ったのが、彼」

キョン「お父さんは許しませんよ、長門」

ハルヒ「お母さんも許さないわ!」

古泉「見てください、朝比奈さん茶柱が立ってますよ」

みくる「わぁ、今日は幸せな一日になりますね」

古泉「あなたと居ればいつでもどこでも幸せですよ」

みくる「わたしもですぅ☆」

古泉「ははは」

長門「どうして?」




322 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:37:42.87 ID:QCzKdUl/0

キョン「どうしてだろう」

ハルヒ「分かんないわ」

キョン「じゃあ、いいんじゃないか」

ハルヒ「それもそうね」

キョン「長門、楽しむんだぞ」

ハルヒ「人生は一度きりだからね!」

長門「分かった」

部長「何なんだこれは」




323 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 06:46:39.96 ID:QCzKdUl/0

古泉「朝比奈さん☆」

みくる「もう、みくるって呼んで下さいよぉ一樹くんっ☆」

古泉「恥ずかしいですよ////」

キョン「なぁハルヒ、早く結婚しようぜ」

ハルヒ「うるさいわね、卒業してからって言ってるでしょ!」

キョン「抱かせてくれ」

ハルヒ「この変態!死ね!」

キョン「じゃあ死ぬ」

ハルヒ「死んだら殺すわよ」

キョン「素直じゃないなぁハルハル」

ハルヒ「ぎゃー、ハルハルって言うな気持ち悪い!」




325 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/07/22(水) 07:05:08.85 ID:QCzKdUl/0

部長「…いつもこんな感じなのかい?」

長門「そう」

部長「へ、へぇ…」

長門「ユニーク」

部長「バカップル二人に挟まれて大変だろう?長門さん」

長門「そうでもない。あなたとわたしも、そのうち仲間入り」

部長「え」


終わり

それではあなたが死んでしまいますよキョン君編に続く



その2
その3
その4
その5
その6
その7
その8
その9
その10(終わり)


[ 2009/07/28 01:05 ] SS 涼宮ハルヒの憂鬱 | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント(0)

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